2018.03.10ワインのヴィンテージ

イタリアワインのヴィンテージチャート表によると、偉大な1990を始め1997、1998、1999と続く優良年に比べ 一般的な年に当たる1995。 しかし私にとっては、自身の生まれ年1972(ワインによっては造られていないくらいハズレ年)よりも感慨深い弊社開業ヴィンテージです。 毎年この3月頃 開業した時の仲間達と共に 自身の成長とワインの熟成を照らし合わせながらグラスを傾ける会を催しています。

以前訪れたワイナリーで葡萄の出来不出来に関わらず、オーナーのお子さんの産まれた年のワインは完売せずに 毎年誕生日に一本ずつ家族で子供の成長と共に楽しみ 成人を期に残りのワインを子供達に譲る。 そして子供達は新しい家族と共にそのボトルを持参して故郷で食卓を囲む…..そんな幸せのサイクルを聞いた事があります。 どんな年でもどんな気候状況でも葡萄は育ち ワインが造られます。毎日畑で真摯に向き合い良いワインになる事を祈る生産者達の手によって….

雑誌やWebsiteなどで年毎のワインが評価されています。勿論、専門家により採点されたワインは素晴らしい物も多いですが、其処に縛られず 皆様にとって思い入れのある年のワインを探してみるのも面白いのではないでしょうか? ワインは何時 誰と 何処でと言った要素で全く表情を変える物です。誰かの評価より貴方にとって素晴らしい一本に出逢えるかもしれません。 私も近々、各々の場所で成長し続けている仲間達とグラスを傾けるのを楽しみにしています。