●2015.07.31サービスマンとしての私
運営とサービスマン、二足のわらじを履いている私の人生。
恵まれたことに、サービスマンである自分は、お客様の『美味しいの!』の声を直接聞くことができます。 この一言を聞きたくて、シェフたちと共に日々料理に向き合っています。
入社当初、青山の店での私の仕事は、予約の電話を受け、お客様のご要望やその日のお集まりの趣旨等を伺って、料理長に伝える事から始まりました。 そして考えられた料理にワインを合わせ、当日お客さまをお迎えし、接客、お見送りをする。その全てのパートに、自分自身が嬉々として”居る”事ができました。 間近で見る魔法のようなシェフの料理と期待を上回った事を証明してくれるお客様の笑顔が、いつでもサービスマンとしての自信と喜びを与えてくれました。
青山の1店舗から店舗数が増えた今、店に立つと『あ!あそこもう少しこうできなかったかなー』『事前に分かっていたら準備できたのに、、、』『ご予約の電話でもう少し詳しくご要望を伺えなかったのかな?』 などなど、心の声が溢れ出す事が屡々。正直、自分が電話を受けていたらもっと出来たのにと考る事もあります。店舗が増え、スタッフもお客様も増えたのですから、思い通りに事が運ばないのは当たり前なのでしょう。 大所帯の悩みですが、諦めないのが私。
そんな中、先日 親子でご来店いただいた方のお嬢様に『お兄さん なんでそんなに楽しそうにお仕事をしているの?』と尋ねられました。私は躊躇なく『好きな事を仕事に出来ているからです』と 答えていました。答えながら、全てはこれかもしれない!自分にもスタッフにも今強くそう伝えたいと。。。奇しくも私の始まり青山店での一幕でした。
後日、丸の内の店を見渡せば、ぎこちなくも一生懸命にサービスをする若いスタッフをフォローするベテランスタッフの姿が飛び込んできました。一人が全てに関わるのではなくとも、 仲間と協力して成し遂げる事は、とても大きなパワーである事を感じています。私たちは、大勢の助け合いの力で生まれた喜び(快感)を分かち合える店へと成長しつつあるのだと思い至りました。
そしてこれからは、スタッフの『この仕事が大好きです』の声が聞ける運営者になれたら、幸せなんじゃないかと。。。願ったりしている次第です。